こんにちは!絶賛資産形成中のまっつんです!
今回は高配当株ETF御三家の『HDV』について解説していきます!
御三家の中でも、HDVは守備的な高配当ETFとして投資家から人気を集めています。
HDVの強み、弱みを理解して高配当株投資で資産形成を行っていきましょう。
この記事でわかること
・HDVの基本概要
・HDVの過去の実績(設定来からの株価、配当金実績、増配率、投資セクター、投資割合)
・HDV投資のメリットやデメリット
他の御三家については⬇️から
HDVの概要
HDV(正式名称:iシェアーズ・コア米国高配当株ETF)はアメリカの資産運用会社『ブラックロック』が提供しているETFです。
高配当な米国株を中心に構成されていますが、財務健全性を重視した銘柄構成をしており長期保有に適したETFとなっています。
早速概要を見ていきましょう!
運営会社 | ブラックロック |
純資産総額 | 約103億$ |
経費率 | 0.08% |
構成銘柄数 | 75社 |
株価 | $99.69 |
直近年間配当金(2022.9〜2023.6) | $4.2145 |
分配金利回り | 約4.2% |
ブラックロックHDVホームページよりまっつん作成 2023.07.11時点
経費率が0.1%を切る水準で配当利回りも4%以上となっており、配当金を目的にした投資としてはとても優秀な銘柄と言えますね!
選定銘柄の基準
⇒HDVは『モーニングスター配当フォーカス指数』に連動するETFです。
米国全体の約97%をカバーする『モーニングスター米国株式指数』の構成銘柄の中で
1.財務健全性が高いこと
2.持続的に平均以上の配当を支払うことができる
3.上記1.2を満たす中で利回り上位75社
を満たすことが選定基準となっています。
高配当御三家のなかでも、財務面を重視しており、ディフェンシブな高配当ETFといえます。
直近5年間の株価チャート
出典 Bloomberg 2023.7.11時点
直近5年間ですが2020年のコロナショック時は大きく下落をしましたが、その後2020-2022年までは米国のゼロ金利もあり順調に上昇しました。
2022年-2023年は度重なる利上げ影響もあり株価成長は停滞していますね。2023年下半期以降利上げ停止局面が来ることで堅調に推移して欲しいところですね。
しかし高配当株投資はあくまで配当金を目的とした投資が主となるため、極端な相場下落であっても
利回りを上げる絶好の機会と捉え、一喜一憂しないことが大切です。
HDVの配当金推移(設定来〜2023年6月まで)
設定来からの配当推移は以下の通りです。
出典 楽天証券を基にまっつん作成 2023.6月時点
年度 | 3月 | 6月 | 9月 | 12月 | 合計 |
2011 | 0.2444 | 0.2900 | 0.3806 | 0.915 | |
2012 | 0.5260 | 0.5402 | 0.5164 | 0.5109 | 2.0935 |
2013 | 0.5397 | 0.5544 | 0.5570 | 0.5794 | 2.2305 |
2014 | 0.5664 | 0.5933 | 0.6263 | 0.6652 | 2.4512 |
2015 | 0.7168 | 0.7248 | 0.7222 | 0.7157 | 2.8795 |
2016 | 0.6768 | 0.6794 | 0.6876 | 0.6557 | 2.6995 |
2017 | 0.7229 | 0.7181 | 0.7317 | 0.7763 | 2.949 |
2018 | 0.7986 | 0.7964 | 0.7911 | 0.7088 | 3.0949 |
2019 | 0.8221 | 0.7504 | 0.8574 | 0.7790 | 3.2089 |
2020 | 0.9144 | 0.8795 | 0.8508 | 0.9232 | 3.5679 |
2021 | 0.8821 | 0.8103 | 0.7641 | 1.0515 | 3.508 |
2022 | 0.7698 | 0.5697 | 1.2312 | 1.1450 | 3.7157 |
2023 | 1.0421 | 0.7965 | 1.8386 |
四半期毎でところどころ減配はあるものの、概ね右肩上がりで堅調な配当金推移といえます。
2023年も3月、6月は昨年同月比増配です(^^♪
HDVは3.6.9.12月と年4回の配当金を受け取ることができます。
直近では1回の配当が1ドルを超えることもあり、これが続けば継続的に利回り4%以上で配当金を受け取れる可能性もありますね。
HDVの年度毎の分配金利回りと増配率
年末株価 | 年間分配金利回り | 前年からの増配率 | |
2011 | 55.50 | 1.65% | – |
2012 | 58.76 | 3.56% | 128.8% |
2013 | 70.25 | 3.18% | 6.5% |
2014 | 76.54 | 3.20% | 9.9% |
2015 | 73.41 | 3.92% | 17.5% |
2016 | 82.25 | 3.28% | -6.3% |
2017 | 90.14 | 3.27% | 9.2% |
2018 | 84.38 | 3.67% | 5.0% |
2019 | 97.79 | 3.28% | 3.7% |
2020 | 87.67 | 4.07% | 11.2% |
2021 | 100.99 | 3.47% | -1.7% |
2022 | 104.24 | 3.56% | 6.1% |
2023 |
平均すると5%程度の増配率が見込めるETFとなっています。
また減配した年も2回ありますが、減配の幅は1桁台となっており、安定した配当金を得ることができる銘柄と言えますね。
HDVの上位構成銘柄 20社
順位 | 銘柄 | ティッカー | セクター | 投資比率 |
1 | エクソン・モービル | XOM | エネルギー | 8.34 |
2 | ジョンソン・エンド・ジョンソン | JNJ | ヘルスケア | 7.32 |
3 | ヴェライゾン | VZ | 通信 | 6.53 |
4 | アッヴィー | ABBV | ヘルスケア | 6.08 |
5 | シェブロン | CVX | エネルギー | 6.07 |
6 | ファイザー | PFE | ヘルスケア | 4.92 |
7 | コカ・コーラ | KO | 生活必需品 | 4.16 |
8 | シスコ・システムズ | CSCO | 情報技術 | 3.84 |
9 | アイビーエム | IBM | 情報技術 | 3.45 |
10 | コムキャスト | CMCSA | 通信 | 2.93 |
11 | ユナイテッド・パーセル・サービス | UPS | 資本財・サービス | 2.90 |
12 | ブリストル・マイヤーズ・スクイブ | BMY | ヘルスケア | 2.73 |
13 | ウェルスファーゴ | WFC | 金融 | 2.72 |
14 | テキサス・インストウルメント | TXN | 情報技術 | 2.66 |
15 | モルガン・スタンレー | MS | 金融 | 2.29 |
16 | メドトロニック | MDT | ヘルスケア | 2.19 |
17 | ギリアド・サイエンシズ | GILD | ヘルスケア | 2.14 |
18 | パイオニア・ナチュラル・リソーシズ | PXD | エネルギー | 1.85 |
19 | サザン | SO | 公益事業 | 1.80 |
20 | ブラックロック | BLK | 金融 | 1.77 |
ブラックロックHDVホームページよりまっつん作成 2023.07.11時点
構成上位10社は名だたる大企業がずらり!ジョンソンエンドジョンソンやコカコーラなどはみなさんさまざまな場面でお世話になってますよね?銀行や不動産などは少なく、一般家庭目線でも使用するような医療品や食品などの企業が多いのが特徴です。
投資セクター
ヘルスケア | 25.39 |
エネルギー | 24.58 |
金融 | 10.81 |
情報技術 | 9.96 |
通信 | 9.89 |
公益事業 | 6.62 |
生活必需品 | 6.00 |
資本財・サービス | 3.87 |
素材 | 1.56 |
一般消費財 | 0.95 |
キャッシュ・デリバティブ等 | 0.37 |
ブラックロックHDVホームページよりまっつん作成 2023.07.11時点
エネルギーやヘルスケアなど生活インフラへのセクター比率が多いことが特徴です。この2セクターで構成比の約50%となっています。
VYMやSPYDは金融などの景気敏感株への比率が高い一方で、HDVは景気に左右されづらい分野への投資が多いです。守備型の高配当ETFと言えます。
権利落ち日・分配金支払日
権利落ち日 | 権利確定日 | 支払日 |
2023年3月23日(木) | 2023年3月24日(金) | 2023年3月29日(水) |
2023年6月7日(水) | 2023年6月8日(木) | 2023年6月13日(火) |
2023年9月26日(火) | 2023年9月27日(水) | 2023年10月2日(月) |
2023年12月20日(水) | 2023年12月21日(木) | 2023年12月27日(水) |
権利落ち日の前営業日までに購入することで、配当金を得ることができます。
権利落ち日の購入では間に合いませんので注意が必要です!
HDV投資のメリット・デメリット
HDVに投資するメリット
1.高配当ETFの中では守り重視で手堅い
構成セクター上位がヘルスケア、エネルギー、通信となっており、これらは生活するうえで欠かせない業種です。
景気が悪くなっても、医療品や生活インフラを削ったりすることはなかなかないですよね?
金融や不動産が少ないことからも景気敏感株のセクターが少なく、相場の下落局面でも下落幅がマイルドな銘柄となっています。
2.格安の経費率
経費率は0.08%となっており、格安です。100万円の投資で年間800円の保有コストとなっています。
このコストは所有しているだけで通年かかる経費なので、これが安価なのは私たち投資家には
ありがたいことですね😃
HDVに投資するデメリット・注意点
1.構成銘柄が75社と少なく、分散効果は薄い
VYM(約400社で構成)と比較すると分散効果は薄いため若干ハイリスク。
また上位10社で構成の50%以上を占めており、ディフェンシブ銘柄ではあるものの癖はある。(その分少数精鋭ともいえます。)
2.安定性が高い一方で、成熟企業が多く、成長性に乏しい傾向
生活インフラは長年のブランドの積み重ねで構成された企業が多く景気に左右されづらい一方、好景気の時にも反応が遅い傾向があります。特にこの10年間はハイテク銘柄、近年はAIなどが好調でしたが、 HDVではこの分野への構成比率は10%程度です。
まとめ
ここまでHDVの概要についてまとめてきました。
HDVの特徴
・HDVは生活インフラのセクターを中心に構成された守備型高配当ETFである。
・構成銘柄は75社だが、上位10社で50%以上の構成となっており少数精鋭への集中投資。
・経費率も安く、配当も右肩上がりとなっており、長期保有に適している。
VYMのような12年連続増配といった実績ではないものの、長期的に右肩上がりの配当金
生活インフラセクターへの投資ということで景気に左右されづらいETFで私はとても好みです。
御三家としてとても頼もしく、ポートフォリオに組み込みたい銘柄と言えます。
もちろん私も買っています。このまま100ドル以下で推移するようなら、買い増していく予定です😊
皆さんもコツコツこの銘柄を集めて、自由へ一歩近づいていきましょう!
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