こんにちは!絶賛資産形成中のまっつんです!
今回は高配当株ETF御三家の『SPYD』について解説していきます!御三家の中でも特に配当を得ることに特化している個性あるETFですね!
配当金を得ることに特化した銘柄にどんな特徴があるのか一つひとつ解説していきたいと思います。
⬇️VYMやHDVに関してはこちらで解説しています。
SPYDの概要
SPYD | |
運営会社 | ステートストリート |
純資産総額 | 約106億$ |
経費率 | 0.07% |
構成銘柄数 | 80社 |
株価 | $36.73 |
直近年間配当金(2022.9〜2023.6) | $1.7783 |
分配金利回り | 約4.8% |
SPYDはアメリカの資産運用会社『ステートストリート社』が提供しているETFです。
正式名称は『SPDRポートフォリオS&P500高配当株式ETF』といいます。
やっぱり長くて覚えられないですね😅以降はSPYDの名称で解説していきます。
選定銘柄の基準
⇒SPYDのベンチマークは「S&P500高配当指数」であり、S&P500の採用銘柄の中で配当利回りが高い80銘柄の株価を指数化したものです。
多くの銘柄で採用されている『時価総額加重平均』ではなく、構成銘柄を各1.25%ずつ均等配分し、投資するのが特徴のETFです。
利回り上位を機械的に選出しているため、業績が高く利回りが下がった企業が除外されたり、株価が下落して利回りが上がった企業が組み込まれたりする
癖のあるETFです。まさにインカムゲインに特化したETFと言えます。
直近5年間の株価チャート
2019年からの値動きは下記のとおりです。
出典 Bloomberg 2022.6.28現在
2020年のコロナショックでは大きく下落しているのが分かりますね💦
39ドルが一気に22ドルまで40%を超える下落を記録しました。
これは同じ御三家と呼ばれるVYM、HDVと比較しても大きい下落です。この時ばかりはオワコン扱いされていることもありましたが、その後見事に回復し、現在は35-40ドル付近で安定しています。
直近5年間の分配金推移
直近5年間の配当推移は以下の通りです。
楽天証券を参考にまっつん作成 2023.6現在
正直グラフはいびつですね。綺麗な右肩上がりとはいきません。
同月で比較しても、配当金の傾向が見えないため、蓋を開けてみるまで結果が予測できない銘柄ですね。例えば2021年は3.6.9月と前年を大きく上回っていましたが、12月の配当が前年同月比で78%の減配となり年間トータルでも減配となっています。
高配当のみを機械的に選別するため、財務面などが考慮されていないことは注意が必要です。
(とはいっても組入銘柄はS&P500指数の中からなので、一定の安心感はあるが・・・)
SPYDの上位構成銘柄
出典 Bloomberg 2023.6.28現在
構成銘柄を見ても、VYMやHDVに見られたような、皆さんがよく使う、テレビで見るような生活インフラ企業は少ないですね。
また配分の比率が綺麗に分散されていますね。
SPYDの投資セクター
不動産 | 21.3 |
金融 | 20.5 |
公益事業 | 12.2 |
一般消費財 | 9.6 |
素材 | 7.5 |
生活必需品 | 7.4 |
通信サービス | 6.3 |
エネルギー | 4.9 |
情報技術 | 3.8 |
ヘルスケア | 3.6 |
景気敏感株の不動産、金融、公益事業への配分が多いのが特徴です。
どれも利益率の高い業種ですね。特に生活インフラセクターの多いHDVとはお互いに補完できる
のが魅力的です。
SPYDの権利落ち日・配当金支払日
権利落ち日 | 権利確定日 | 支払日 |
2023年3月17日(金) | 2023年3月20日(月) | 2023年3月22日(水) |
2023年6月16日(金) | 2023年6月19日(月) | 2023年6月22日(木) |
2023年9月15日(金) | 2023年9月18日(月) | 2023年9月20日(水) |
2023年12月15日(金) | 2023年12月18日(月) | 2023年12月20日(水) |
権利落ち日の前営業日までに購入することで、配当金を得ることができます。
権利落ち日の購入では間に合いませんので注意が必要です
SPYD投資のメリット・デメリット
SPYDに投資するメリット
1.約5%の配当金を得ることができる!(税引き前)
やはり利回り上位から銘柄選定をしていることもあり、配当金の高さは大きな魅力です。
高配当株投資の目的は『配当金を得る!』ことに尽きます。配当金が高いことは成果として分かりやすいですし、投資のモチベーションにもつながりやすいと考えます。
2.一株あたりの株価が手頃で買いやすい!
SPYDは御三家の中でも比較的手頃に買うことができます。
現在の株価は約35−40ドルと約5,000-6,000円から購入することができます。
VYMやHDVはおおよそ1株100ドル以上となっており、一口購入するのに約14,000円以上かかります。
SPYDは目先の配当金が高い傾向にあるので、得られた配当からもう一口買うことが容易にできやすいのがとても初心者にもハードルが低いのが良いですね!
SPYDに投資するデメリット・注意点
1.構成銘柄が80社と少なく、分散効果が薄い
VYM(約400社で構成)と比較すると、分散は少ない。また均等配分のため、
時価総額が低い企業が大幅に下落すると、株価がより下がりやすい傾向があります。
2.利回り上位で機械的に選出しており、株価不調で利回り上位になる銘柄も選定されてしまう
業績好調で利回りが低くなってしまった企業が除外、業績不調で数字上の利回りが良くなった企業が選出されることになるので、株価は伸びづらい傾向があり、安定感が低いです。
3.景気敏感株の構成比率が高く、下落局面では大幅に株価が下落してしまう可能性
不動産、金融、公益事業の構成比率が高く、これらは景気の変動に大きく左右されます。
ただ、もちろんリスクとリターンは表裏一体ですので、好景気では更なる上昇をもたらす可能性もあります。
まとめ
ここまで米国高配当株ETFのSPYDについてまとめてきました。
SPYDの特徴
・SPYDは配当利回りが約5%と高く、配当金を得るのにとても適したETF
・景気敏感株が多く含まれており、不景気な局面では株価下落を起こしやすい
・株価も手頃で初心者でも始めやすい。一口約5,000円−6,000円程度
配当金に波があったりと癖のあるETFではありますが、それでも御三家として評価を受けるのは
経費率の安さ、そして何より配当利回りの高さがユーザーにウケているからですね!
個人的には安定感のあるVYMやHDVを軸に据え、足りない利回りをSPYDで補完するのが
バランスに良いのではないかと思います!
皆さんも少額からでも買って、配当を得ていきましょう。配当を得ることで、投資に対する
ハードルも下がっていくと思います。
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